2019年11月25日月曜日

安いサーモグラフィカメラ(サーマルカメラ)を買ってみた

購入動機

去年ぐらいにお高いFLIR ONE PRO を買って楽しく遊んで暮らしていたが、バッテリーの持ちが悪く今ひとつ使い勝手が悪い。
遊ぶ前に充電しないとすぐに電池が切れて満足に遊べないし、バッテリー容量が少ないとキャリブレーションが狂うので実質的な動作時間に不満がある。
1万円ちょいで買えるおもちゃのサーモカメラが単三電池4本で6時間ぐらい動作して、電池がなくてもUSBモバイルバッテリーで駆動してくれるらしいので買ってみることにした。

機種選定

まずこちらの2機種を比べてみる
「HT-02」  150$ センサーサイズ60*60
「HT-02D」 120$ センサーサイズ32*32
3、000円しか違わないしセンサーサイズが倍になるなら上位モデル買うでしょ普通。
これは罠。
この2つの機種のレビュー動画をさんざん見比べたけど解像度の恩恵は見られないし、
なんなら32*32のほうがしっかり写ってるので32*32のセンサー機種から選ぶことにした。

いろんな会社が1万円台のサーマルカメラ作ってるけどセンサーとメイン基板はおそらく全部一緒。ファームウェアは各社独自に書いてるので液晶画面に最大温度と最低温度が表示されるものを買った。
「XE-26」とか「IR-891」の名称で売られており送料込み日本円で1万3000円で買えた。

余談
4万円超えの中華品は一気にコスパ悪くなる印象。
4、5万の中華買うならFLIR製品買ったほうがいい

使ってみた感想

3秒でサクッと起動してくれる。とても早い。
FLIR ONE Proだと起動に10秒かかってキャリブレーションが始まるので
使い始めるまで20秒ほどかかるのでこれはありがたい。

この機種はハード的なキャリブレーション機能は無し。
メニュー画面からユーザーが校正係数(でいいのか?)を入力してソフトウェア的に補正する。
1.0から0.1まで設定できるのだがだいたい1.0付近で合うので1.5から0.5で調整できるようにしてほしかった。

普通のCMOSカメラとサーマルIRカメラがついていて画像の重ね合わせをしてくれる
CMOSカメラ用にLEDライトまでついており大変便利。


重ね合わせは5種類から選べる。
視差はあるがセンサーの貧弱さをしっかり補える。

FLIR ONE PROとの比較


はい、格付け完了。
赤く光ってるのがNUCとUSBハブ。
FLIRはUSBポートの位置までわかるしというかケーブルの1本1本までしっかり写ってる。
安物カメラの方は距離が遠いと温度もあまり正確ではない。
安物カメラで近づいて撮影してみた。
温度が正確になり解像度も若干上がりったが、USBポートがダンゴに表示される。
これはセンサーの性能限界というよりソフト側の機能不足による限界だと思う。
高機能製品であればここから表示に使う温度範囲のやしきい値の調整ができてもう少しマシな表示になるはず。

使い物にならないのか?

いや、少なくとも放射温度計の完全上位互換ではある。
たとえばこの画像、デニム生地に電池が2本おいてある。


実はこれ



デニム生地には水の手形があり
電池のうち1本は充電したばかりでホカホカ。


これは安物のカメラでもしっかり確認できる。
肉眼で見えないものがざっくり見れるだけでも使いどころは色々あるんじゃない?(適当)
しばらくこいつで遊ぼうと思う。
おわり

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